旧海軍兵学校を訪ねて

拡大交流委員会の花房です。先週予定していた出張が延期になり,海上自衛隊出身で,今は不動産会社を営む友人に誘われて,広島県呉市の旧海軍兵学校に行ってきました。

入口

NHKドラマ「坂の上の雲」で何度もロケに使われた,壮麗な建物群が一つの見所です。

まずは大講堂。
ここでは,当時毎年海軍兵学校(今は海上自衛隊幹部候補生学校卒業式)の卒業式が開かれたようです。

中に入ると急に空気が変わるような,厳かな雰囲気です。
当時は,東大や京大よりも拡張高く,優秀な学生が集まってきており,卒業式には,必ず天皇又はその名代が来て正面の玉座に座って,一人一人の卒業生に証書を手渡したようです。ちなみに現在の海軍は違うそうですが,当時は,1位から最下位まで,順に名前が呼ばれたそうです。ただ,普通はそれを見に来ていた親は,わが子が最下位に呼ばれると少し恥ずかしいと思いますが,当時は,そもそも海軍兵学校に入れること自体が秀才の証で,両親は,卒業できるだけで喜んだようです。

次は幹部候補生学校本体。煉瓦積みの格調高い建物です。煉瓦には,フランス積みや,イギリス積みなどがありますが、日本海軍のベースは、イギリスですので、イギリス積みになっています。煉瓦一つ一つを、イギリスから油紙に包んで輸入したようです。

1ヶ所横から覗けるところがあるのでそこから廊下を除いてみました。雰囲気よいですね。

そのあと,原因不明で沈没した戦艦陸奥の主砲。

そのあとは大和の砲弾と,回天の残骸が安置された場所へ,,,
当時の特攻隊員の平均年齢は,18~19歳だったようです。

最後は教育参考館
当時日本海軍の教育のための極秘資料などもあった場所のようで,日本敗戦後,アメリカ海軍はこの参考館の資料を求めてやってきたようですが,敗戦前に大半を焼き払っていたようです。現在は,中には,(漫画ジパングを見た人はご存知だとおもいますが)ネルソン提督,東郷平八郎,山本五十六の遺髪が眠っていたり,戦士した海軍兵士の碑があったり,当時の資料が展示されています。

最後は海軍カレー。これは普通に美味いです。「病気を診ずして病人を診よ」で有名な高木兼寛と当時の陸軍軍医総監森鴎外の,脚気論争のテーマでした。

そしてお土産ものコーナーで,有り難いお言葉を発見しました。明日からの事務所運営に生かさねば,,,

以上徒然なるままに書いてみましたが,今の日本を作ってくれた人々へのありがたさを再発見でき,かつ平和の大切さを感じられる,貴重な場所でした。
呉に行かれることがあれば,大和ミュージアムとともに,ぜひ一度お立ち寄りください。

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